ピーターパンシンドロームの女

20代も後半だけど心は若い。

これは本当に豊かな買い物なのか。

今日もボタンをひとつ、押した。

高い美容液、ネットで買ったほうが

並行輸入品なので安い。

最近は買い物といえば、

ボタンを押して、家に届くのを待つだけだ。

「これ、良いのかしら?」

そう思えばネットで

クチコミを納得するまで調べるだけだ。

 

今の私の中の買い物の価値観は“いかに安く買うか”

であって、それ以上でも以下でもない。

仕事で営業をしてた時もそうだ。

同じ内容でも、少し劣化した内容でも、

安さが全てだった。

どんなに安全管理がすごいとか、

そういうことを言っても、

お金に勝るバリューはそうそうなく、

そこに価値を感じてくれる会社もひと握りだった。

世知辛いものだ。

 

私はそんな人間なのだが、私のおじいさんは全く違う。

おじいさんは畑と田んぼだらけの田舎から、

毎日ドライブに出かける。

そうして大好きな家電を見に、町の電気屋さんに行く。

きっとそこでは、「うるさいじいさんだ」

そう思われていることだろう。

 

おじいさんは買い物が大好きだ。

それもクリックすれば良いやつじゃなくて、

ちゃんとお店の人から買うやつだ。

私はどちらかといえばコミュ障だが、

おじいさんは違う。

どこかに出かければ、お店の人にすぐ声をかける。

「それは何するもんじゃ」とか

「ようけ売れとるんか」とか

自分から話しかけて、買い物をする。

インターネットで調べたら、

きっともっと安く売ってたりするのに、

気に入ったらすぐに買ってしまう。

 

幸いなことに、若い時にやっていた仕事が当たって

裕福なおじいさんだからこその買い方かもしれないが、

お金を第一優先に考えて、浅ましくも「金金金…」と

頭をいっぱいにしている私とは大きな違いだ。

きっと買い物をした時の充実感も違うだろう。

 

ネットショッピングは手軽さと引き換えに、

なにかそういう心の充実感を奪ってしまった気がする。

それでも、忙しい中で週末必要な買い物をしたいとか、

ストレス発散に今すぐ買い物したいとか、

お世話になる場面は多いのだけれども、

そういう時もショップ毎の価格を比較したりするので、

結局そこそこの労力となってしまう。

こればっかりとなってしまうと、

良くないのかもしれない。

 

 時には時間を見つけて、町にくりだしてみようか。


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